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工法詳細
漆喰仕上げ工法
1,000年以上も前から日本にある石灰系の壁材である漆喰は、多くの歴史的建造物にも使用されており、私たち日本人に馴染み深い左官工法です。
漆喰と言えば真っ白でフラットな壁と思われがちですが、砂や着色料を混ぜ合わせデザイン性の高い漆喰壁を創ることもできます。
- 漆喰仕上げの魅力・特徴
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- POINT 01
- 歴史のある伝統工法で東洋でも西洋でも古くから使われていることから、優れた建築材料としての評価が確立されている
- POINT 02
- 調湿性・耐火性・抗菌性に優れていて外壁にも内壁にも使用可能
- POINT 03
- 砂や着色料を混ぜることで色や質感に変化をもたせることができる
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歴史のある伝統工法で東洋でも西洋でも古くから使われていることから、優れた建築材料としての評価が確立されている
漆喰の歴史は古く、建築材料として漆喰が日本で使用され始めたのは飛鳥時代と言われています。
神社仏閣やお城から家屋や蔵まで広く使用され、日本建築史の中で優れた壁材としての地位を不動のものにしてきました。
自然素材なので安全性も保障されており、今もなお世界中で使用されています。
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調湿性・耐火性・抗菌性に優れていて外壁にも内壁にも使用可能
漆喰は建材として優れた性質をたくさん持ち合わせています。
漆喰の主原料である消石灰は二酸化炭素を吸収することで徐々に石灰石へと戻り固まっていく性質を持っていて、完全に戻るまでには100年以上かかると言われています。
その間、漆喰壁は絶えず呼吸しているのですが、この性質が空間の乾燥や湿気を緩和し、室内環境を一定に保つ役割を果たしているのです。
そして耐火性もあるので古くから蔵や城壁に使用され、現代においては台所などにも使用されています。
さらに漆喰は水分が加わると強アルカリ性を示し、微生物の繁殖を抑制し不活性化するという性質も持っています。
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砂や着色料を混ぜることで色や質感に変化をもたせることができる
漆喰=白と思われるかもしれませんが、実は白以外の漆喰もあるのです。その代表例が黒漆喰です。
漆喰の仕上げとしての“しごき”は、しっかりとやればやるほど表面に光沢が出ますが、黒漆喰も同様で反射するくらいにピカピカに仕上げることができます。
しかし光沢が出るほどにしごく(磨き上げる)ことは高等技術で、漆喰は左官職人にとって難易度の高い素材とも言えるのです。
どのような空間に向いていますか?
真っ白でフラットな漆喰壁は、和室と相性が抜群です。
主張することなく空間に馴染み、生活のどんな営みも受け止めてくれるような懐の深さがあります。
漆喰独自の質感は落ち着きと少しの緊張感を空間に与えるので茶室にも向いています。
作業の流れ、工期
漆喰仕上げ工法の作業の流れは?
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1.
下塗りとして全面プラスター塗りを行い、漆喰塗り付け前に滑らかな下地を完成させます。
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2.
下地が十分に乾いてから、本塗りをします。
この本塗りは4〜5回もしごき(塗り付け)をすることによって、光沢のあるフラットな面に近づけます。
さらに、しごきの後に押さえをやって完成に近づけます。
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3.
投光器で壁面を照らし、均一におさえができているかを確認し、仕上がりの精度を上げていきます。
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4.
乾燥したら完成です。
シンプルなようで奥が深いので、職人の腕が問われる工法です。
工期は?
漆喰工法は下処理や下塗りで時間を要する他に、仕上げのしごき付にも時間がかかるので十分な工期が必要です。
目安としては1週間から10日はかかるでしょう。
施工事例
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飲食店、東京、銀座
銀座にある寿司店です。
アプローチ空間を大胆に一面漆喰壁で仕上げています。
どこまでもフラットゆえに均等に散らされる照明の反射が施工の精度を証明しています。
寿司職人の技と左官職人の技が、一つの空間で溶け合います。