工法詳細

漆喰コテ仕上げ工法

漆喰コテ仕上げとは真っ白でフラットな通常の漆喰仕上げに対して、わざとコテの痕跡を残し凹凸を出して壁面に独自の表情を持たせる仕上げ工法のことです。

コテの使い方により様々な模様(テクスチャー)をつけることができるので、職人の腕やセンスが如実にあらわれます。
温かみのあるラフな仕上げから上品で落ち着きのあるキメ細やかな仕上げまで、ご要望の模様(テクスチャー)のイメージをお伝えいただければ、それに合わせて熟練の職人が模様づけをします。

漆喰コテ仕上げの魅力・特徴
POINT 01
手仕事によって表情をつけるので、均質ではない模様(テクスチャー)が作品性を高める
POINT 02
模様(テクスチャー)のバリエーションは無限!自分だけのオリジナル壁を作ることができる
POINT 03
塗り付けに差異が生じないように一人の職人によって仕上げるので、全体に統一感が出る
  • 手仕事によって表情をつけるので、均質ではない模様(テクスチャー)が意匠性を高める

    漆喰コテ仕上げは熟練の職人の手仕事によって施行されます。
    手仕事ゆえの均質ではない仕上がりが逆に意匠性を高め、壁面を一つのアート作品のように昇華させています。
    表情豊かな壁面を持つ空間は、そこで繰り広げられる数々のドラマを彩るアクセントとなることでしょう。

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  • 模様(テクスチャー)のバリエーションは無限!自分だけのオリジナル壁を作ることができる

    とにかく自由度が高いのがコテ仕上げの特徴です。
    ダイナミックに波打つような仕上げから、一定のリズムで規則正しく筋をつけるような仕上げまで、アイディア次第で無限のバリエーションを楽しめます。
    コテを基本としながらも、時にはコテ以外の道具を使って表情をつけることも可能です。
    刷毛、ブラシ、スポンジなどを使うと、コテ仕上げとはまた違った印象になり独自の風合いを楽しめます。

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  • 塗り付けに差異が生じないように一人の職人によって仕上げるので、全体に統一感が出る

    手仕事による仕上げは力の入れ加減や手の動かし方などが職人ごとに違うので、複数の職人で同時に作業をすると部分ごとにテクスチャーが異なる仕上がりになってしまいます。
    そのようなことのないように、漆喰コテ仕上げを行う際は一人の職人が最初から最後まで間を空けずにやりきるようにしています。
    一見、無作為に仕上げたように見えても不思議とまとまりがあって見えるのは、一人の職人が仕上げた理由によるものなのです。

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どのような空間に向いていますか?

古くからある漆喰壁は、内装にも外装にも使える万能選手です。
歴史も古く世界的に見てもヨーロッパなどでは日本以上に一般的とも言えるのではないでしょうか。
イタリアの南部やフランスのプロヴァンス地方などの住宅に見られる表情豊かな厚塗りの白い壁はほとんどが漆喰壁です。

住宅はもちろん飲食店やアパレルショップなどにもしっくりと馴染みます。
フラットな漆喰仕上げが静謐な空間を創るのであれば、漆喰コテ仕上げは自由で遊び心のある空間を創り出します。
漆喰は調湿性に優れた素材ですので、キッチンやリビングなどの高湿になりやすい空間にも向いています。

作業の流れ、工期

漆喰コテ仕上げの作業の流れは?

  • 1.

    テクスチャーについてはご希望のイメージを事前打ち合わせによって共有してから試験施工を行い、確認が取れてから本施行に入ります。
    施工当日は塗り付ける場所によって差異が生じないように、一人の職人によって最初から最後までテクスチャー付けを行います。

  • 2.

    まず、ボードにパテでジョイント処理を施し、プラスター全面塗り付けを行います。

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  • 3.

    光の加減でムラが出ないように、プラスターは入念に平滑に塗り付けることが重要です。
    下塗りが丁寧に行われているほど、後の漆喰が滑らかに乗っかります。
    壁一面が美しいキャンバスになり、コテによる意匠性の高いテクスチャーが可能になるのです。

  • 4.

    プラスターが乾いた後、漆喰を全面に塗り付けます。
    ここで重要なのは漆喰が乾ききってしまう前の絶妙なタイミングを見計らうことです。
    職人が「今だ」というタイミングで追っかけでテクスチャーを付けていきます。

  •  
  • 5.

    乾燥したら完成です!
    世界に一つだけの壁は、年月の経過とともに愛着がわいてくることでしょう。

工期は?

漆喰コテ仕上げ工法は、特にその工程で下処理や下塗りに時間を要するので、どうしても工期が長くなってしまいます。
下塗りとして乾かす期間も含めて1週間程度かかり、その後に本塗りなので工期としては1週間から10日くらいはかかると思った方が良いでしょう。

施工事例

  • 撮影スタジオ、東京、北区

    写真の撮影スタジオです。
    邸宅と呼ぶにふさわしい贅沢な一軒家のスタジオで、自然光が大胆に取り込まれています。
    漆喰コテ仕上げの内壁が空間に暖かみを与え、まるで本当に人が住んでいるような安心感を得られます。

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