工法詳細

モールテックス

  • ヨーロッパのメーカーが開発したコンクリート調の左官材料です。表面に見え隠れする絶妙な色ムラが、まるで自然界にある鉱物のような表情を醸し出します。高い意匠性は商業施設などの非日常空間でいっそう映えますが、ヒビに強く防水性にも優れているので住宅の床やキッチンなどの日常空間にも十分取り入れることができます。

モールテックス工法の魅力・特徴
POINT 01
人工素材でありながら自然の鉱物のような質感
POINT 02
防水性能や耐久性に優れた機能性
POINT 03
ほぼ全ての下地に塗り重ねられる汎用性
  • 人工素材でありながら自然の鉱物のような質感

    施工経験が豊富な職人がモールテックスの色・模様・質感などをカスタマイズして施工するので、人工素材でありながら自然の鉱物のような質感を持たせることができます。意匠性が求められる壁面のほか、家具や什器にも制作可能です。

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  • 防水性能や耐久性に優れた機能性

    高い防水性能を持つモールテックスは、飲食カウンターや水場といった屋内で水と直接触れる場所のほか、水が流れる外壁にも使用されています。保護剤と組み合わせれば防汚性能を高めることが可能です。また、モールテックスの膜厚は約2〜3㎜の薄膜ですが、とても強固なためひび割れや剥れが生じにくく床面にも使用できます。

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  • ほぼ全ての下地に塗り重ねられる汎用性

    モールテックスの優れた接着性能は、既存の下地と組み合わせる時に重宝されます。鉱物・金属・木材・織物・プラスチック・タイル・スタイロフォーム・メラミン・ビニールクロスなど、あらゆる下地に接着します。リフォームやリノベーションで、既存の壁面や床面の上に塗ることもできます。

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どのような空間に向いていますか?

見た目のインパクトから施工場所を選びそうですが、どんな下地にも付き、防水性も高いので水回りや玄関などの日常空間にも積極的に取り入れることができます。マットな仕上がりからラフな仕上がりまで、場所に合わせて質感に変化を持たせることができる自由度の高い素材です。

作業の流れ、工期

モールテックス工法の作業の流れは?

  • 1.

    埃・油分・水分の除去、破損や剥離した部分の補修、継ぎ目の充填などの下地処理をします。

  • 2.

    下地に合わせてプライマーを塗布します。下地には吸水性、非吸水性など性質の違いがあるので、施工箇所に合わせて適切に下地を使い分けることがポイントです。

  • 3.

    プライマーを乾燥させた後に「テクニカルレイヤー」という層を作ります。特に強度や防水性能が必要な場合にはテクニカルレイヤーを塗重ねます。

  • 4.

    テクニカルレイヤーが生乾きの状態で「フレスコ塗り」という工程でモールテックスを擦り込むように塗重ねます。2層を合わせてモールテックスの表面を形成します。この工程ではテクニカルレイヤーの乾き具合の見極めが大切です。フレスコ塗りが早すぎるとテクニカルレイヤーが剥がれてしまいます。遅すぎると2層が綺麗に合わさりません。

  • 5.

    乾燥後、モールテックスに強度が出たらサンドペーパーで研磨してお客様のご要望通りのデザインに仕上げます。サンドペーパーの粗さ・動かし方・角度など、研磨の工程のコントロールで質感を調整します。感覚だけを頼りに行う熟練の作業です。

  • 6.

    研磨によって生じた粉を除去し白華予防のために表面を洗浄します。水をかけると表面にヌメリが出るので洗浄は数回行います。粗い質感に仕上げた場合、ヌメリを落とすため洗浄の工程が多くなります。

  • 7.

    乾拭きをして表面の水気を取り除き、必要に応じて保護剤を塗ります。保護剤は数種類あり、お客様の意図する色や質感に仕上げられます。

工期は?

  • 内壁の場合は3日前後で施工が可能です。家具や什器の場合だと大きさや形状にもよりますが2日前後で施工が可能です。

施工事例

  • 飲食店、東京

    木材の下地にモールテックスを塗重ねてカウンターを製作しました。モールテックスは防水性能に優れているため、水気がある飲食点のテーブルカウンターの仕上げにも使用できます。研磨により重厚感がある天然鉱石のような風合いの表面に仕上げました。

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